今回のトラックバック野郎のお題は泣き笑い文庫ですか。
これまで45年間生きてきてもっとも印象に残っている本1冊だけあげるとしたら高校2年生の時に呼んだレオポルド・インフェルノ著「神々の愛でし人・ガロアの生涯」ですね。
これを読み終わったときはぼろぼろ涙が止まりませんでした。中年になった今ではあり得ないことでしょうね。
でもお題をみてこの本のことを思い出しました。
いつもいつも時間がないからといい訳をし英語の勉強をさぼっている情けない私と違いわずか21歳でなくなりながら史上もっとも偉大な数学者だと言われるほどの業績を残しています。
19世紀フランスにおいて王制が最後の醜い光を維持しようとしていた時代に自由を愛し王制に反対し投獄・学校の放校処分、最後は官憲の罠にはまり殺されとその短い人生において数学に割いていた時間がいかほどあったかただ驚きです。
死の前夜すべてを悟ったガロアは50年後不滅の名声を得ることになるもう時間がないという有名な走り書きを残した論文を書いています。
それ以前に書かれたものはたかが中学生や無名の人間の論文と著名な数学者たちによって読まれることなく捨て去れており現存していません。
中年になるといろんなものを失っています。人への優しさもそうでしょうか。歴史上の偉人たちも失ってはいけないものを失っているんですね。
この本のことを思い出し時間がないと言い訳している自分、人への思いやりはどうか、当たり前のように過ごしている自由な生活は先人たちの多くの犠牲の上に成り立っていることを忘れていないかと、いろんなことを考えさせてくれる本です。
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